ボクがキミをスキな理由【短編集】
静かな病室に
ひきつったままの俺の笑顔と
無機質な電子音が鳴り響く。
俺を見つめたまま
何も言葉をはっさない、アンナ
俺の真意を汲み取ろうかとしているかのように、俺の瞳を見つめるアンナ
何も喋らず
ピクリとも身動きせず、
どれくらい時間がたっただろう。
アンナはハァとため息を吐くと
俺の左頬にゆっくりと手を当てて
「それが……
レオの答えなの??」
静かにそう呟く。
「そうや。」
決心が鈍らないように
本心を見抜かれないように
真っ直ぐにアンナの目を見て
「俺はペット以上にはなられへん。
アンナにとってのオスは……あの人だけ、やろ??」
そう伝えると“そんなことない”とアンナは小さく首を振る。
その言動にふがいなくも心が揺れてしまう、俺。
でも……
ここでアンナを突き放さんと俺はきっと後悔する。
きっときっと後悔する。
だから……
俺は頬に触れるアンナの手をゆっくり離すと
「アンナの気持ちは嬉しい。
せやけど……今の俺には自信がない。」
素直に自分の気持ちをそう話す。