俺様のお姫様
な…なんと。


奈々姫さん、お世話放棄ですか!?


お母さん!?


いや違う、マテ自分。


きっと奈々姫さんは考えがあってそう言ったんだ。


よし続きを聞こう!


「そ…んな急に言われても…。」


先輩が歯切れ悪く言う。


「陽夜、見て分かる通りぶっちゃけ立てません。」


奈々姫はそんな先輩を見越していたように淡々と続ける。


「あくまでタフって言うのは精神面であって身体的にはかなり脆いです。」


ほらこの通りと手で指し示された。


「つまり今の現状といたしましては動けない陽夜を保健室まで連れて行かなければならないと言う訳です。」


手を下ろす奈々姫。


「まぁここまできたなら先輩、陽夜を保健室まで運び直してくれませんか?」


ぬぁ?


ぬぁきょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!


まさかそんな!!


え?


えぇ!?


それを聞いた途端胸が騒ぎだした。

いや、胸じゃないか、心臓か。


どっちでもいいわい!


とにかく、私の心は動揺した。





< 39 / 48 >

この作品をシェア

pagetop