~天に背いて~<~天に送る風~第二部>


 すると、森はざわめいて、


『本当に? ほんとうに宝はいらない?』


「ああ。持ち主の承認もなしにそんなこと、できないさ」


 王子が言うと、なおさら大きく風の渡る音がした。


『なら貸してあげる。でも預けるだけよ、返してね』


 王子とアレキサンドラは手と手をつないで高く掲げ、大きく木々の声に応えた。


「約束する」
 

 と、道は開けた!
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