~天に背いて~<~天に送る風~第二部>

 遙かな古老達によって守られていた秘宝、それは天にまで響く鈴の鐘だった。


「一振りすればさわやかな風がふき、二振りすれば花が咲き、三振りすれば道が開く、と太古から大事にされてる鐘なのよ。大丈夫。絶対、役に立つんだから!」


 だから、ね、ね、っと、取りすがるように両手を胸の前で組み、小妖精は王子を見た。

 どうやら王子にかまってもらいたがっているようだ。


『カンシャした? 俺に、感謝しろよ?』


 かまわず、王子、要領よく手頃な大きさ、軽さに変じたマジックアイテムを片手に。


「どういう場面で使えると思う? リック」


 まるっきり無視。


『ねえ、感謝、した?』
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