夏の空は蒼く輝く


っと言ってもこの部屋には
上に方に着いてる
小窓だけだ

あんなとこ届かないよー

私は一生懸命
背伸びやジャンプをして
どうにか
窓を開けようとした

「これか?」

私が背伸びをしている背後から
コウくんがヒョイっと
窓を開けた

「あ、ありがとう。」

「いーえ。」

コウくんは笑って
部員たちの鞄を持ち上げた

「あ、ちょっと待って。」

「なに?」

「私カメラ持ってきたから
 掃除する前の部室と
 掃除した後の部室で
 見比べよう。」

「おう、いーね。」

パシャッ

私はシャッターを押して
それを棚の上に置いた

「よし!
 それじゃあ始めるか!」

「うん。」

私たちは黙々と作業を
続けた


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