ブロンドの猫




「陽菜は鋭いな。」



「アタシと蒼斗の仲でしょ?」



「…そうだな」




陽菜の言う通り。

俺は昨日出会った
あのバーの女の顔が焼き付いてる。



「彼女にするつもり?」



「…馬鹿、早えよ。」



「えー何々?本気なの?」




本気…か。



「ま、彼女にしたら紹介してよ!んじゃもう時間だからまたね~!」



……バタン。



あいかわらず切り替えの早い女だな。



陽菜の後を追うようにホテルを出た。





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