超イケメン☆ホストクラブ
「……バカじゃないの」

やっと涙が止まってきて、それだけ言う。

「あんたなんかじゃ、役不足だから…」

と、顔をそむけた。

「そうっすか。また素直じゃないガキに逆戻りかよ。おまえって、ホントかわいくねぇよな」

「かわいくないとか、あんたに言われたくないから」

「そうですか…っと。まぁ、涙も引っ込んだみたいだから、いいことにしとくか」

と、銀河が笑った。

私のことなんかまるで気にしてないふりで、しっかりと泣き止んだのまで気がついているこの男に、

(もしかしたら、いい人なんじゃないか)

なんて、少し心惹かれている自分がいた……。
< 74 / 125 >

この作品をシェア

pagetop