超イケメン☆ホストクラブ
「……銀河が寸前のところで救うことができて、一命は取り留めたんだが、もう、美憂との仲は元には戻らなかった……。

美憂の方も、付き合い自体がトラウマみたいにもなってて、銀河の奴を受け付けなくもなってたしな……」

こらえていた涙が、こぼれ落ちた。

そんなのってないと思った。

最愛の人を、そんな形で失うなんて、耐えられないと感じた。

どうして銀河が、そんなに悲しい想いをしなければならなかったのかと思うと、涙があとからあとから流れてきて、止まらなかった。

「……あいつは、それからずっと、あんな風だ。

人付き合いはよくなかったかもしんねぇけど、チャラいばっかで誰とも真剣に恋をしようとはしない。

いつまでも過去に縛られて、美憂の面影ばかりを追ってやがる。

……だから、こないだみたいなことでも、あんなにすぐ頭に血が上って。

あいつは、わかってねぇんだよ。自分から過去は乗り越えなきゃならねぇってのに、いつまで縛られてるつもりなんだか……」

流星が灰皿にタバコを押し付ける。
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