それでも、君じゃなきゃダメなんだ





「っ……行こうか、乃愛。ありがと、ございましたっ」





小さな彼女の手を引いて遠ざかっていく紗知。





……追いかけたいのに、足が動かない。





どうしてか?





そんなの、分かりきってる。





紗知が、笑ってるから。





誰の子か知らない、小さな彼女の手を引いてるから。





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