甘い香りの、同居人。












私が家を飛び出した、あの日のように


私は先輩に迫られて、
もう後ずさりできなくなった。




私の後ろは
転落防止の緑の網。




「ちょ...先輩…」



「.........んじゃねーよ…。」



「え?」




先輩は私の手首をつかんで、
網に私を押しつけて




私をにらんだ。











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