甘い香りの、同居人。












チャイムが鳴っても
先輩は私の手首を開放しようとしない。





「放してっ…」


「無理。すげームカつくから」


「だ...大体っ、俺以外って誰の事よ…」


「さっきじゃれてた奴。」




じゃれてた?




明らか『?』を浮かべる私に、
先輩はため息をついて呆れた。





「さっき話してた男だよ」



「...隼斗?」



「あいつとはあんま喋るな」








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