王龍2











「それより
洋さん何処いる?」




「頭ですか?
頭なら今和室で
調べものして「ありがと」



靴をポイッと
脱ぎ捨て
あたしは和室まで急いだ






スパーンッ


思いのほか
勢いよく障子が開いた




「おぉ、思ったより
早かったな雅」



そう言って
座布団に座ってお茶を
啜っている洋さん



「あなたが呼んだんでしょう」




「まぁまぁ
いいから障子閉めて座れ」




「・・・はい」




あたしは洋さんの
向かい側に座った


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