王龍2
「じゃ、次来るときは
この件の事で来る」
あたしが立ち上がると
疾風さんが障子を開けてくれた
スタスタと歩くあたし
残り一歩の所で立ち止まり
まだ座っている洋さんの方に
顔を向けた
「成功報告にな」
あと、トシとテツは借りてくよ
そう言い残し
あたしは部屋から出た
玄関に向かうと
そこにはトシとテツが
車を用意して待っていた
「どうぞっす、みやさん」
後部座席のドアを開けているトシ
すでに運転席にのっているテツ