王龍2








「じゃ、次来るときは
この件の事で来る」



あたしが立ち上がると
疾風さんが障子を開けてくれた



スタスタと歩くあたし

残り一歩の所で立ち止まり
まだ座っている洋さんの方に
顔を向けた




「成功報告にな」



あと、トシとテツは借りてくよ



そう言い残し
あたしは部屋から出た




玄関に向かうと
そこにはトシとテツが
車を用意して待っていた





「どうぞっす、みやさん」



後部座席のドアを開けているトシ
すでに運転席にのっているテツ




< 266 / 394 >

この作品をシェア

pagetop