王龍2









「・・・満」


蓮が静かにあたしを呼ぶ


満なんてこの世にいないのに
もう終わらせなきゃな



あたしはそう意気込み
蓮たちを見据えた



「見ての通りあたしは龍姫
王龍10代目総長時田雅

・・・時田満なんて人間存在しない」



そう静かに言い切った




シンッと声が浸透した



誰も一言も話さない中
校舎の方から誰かが走ってきた



「・・ハァ・・雅!?」



「え、ちょっと」



「これどういうこと」




「「姫何やってんの!??」」




上から剛、光、薫、双子の順番だ


つか、こいつら空気読めよな
シリアスムードだったのに




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