エージェント





自分の部屋に戻ると、すぐさま電話をかける。



「セーヤ!?」

『光希さん!?どないしたんですか!?』

「東へ行くから、調べて欲しい事がある」

『ええ!?また怒られるっすよ!?』

「組のことじゃない!調べて欲しい事がある!」

『ちょっ、どないなってるすか!?』

「明日の夜には銀達が本城に乗り込むはずだ。できれば明日の朝から出発したい」

『わかりましたっ!』



セーヤに調べて欲しい事をメールで送り、わたしもある人物について組の諜報機関に訊ねる。


そう、これは組とは関係のないこと。



ーーーわたしの、個人的な理由だ。




セーヤには悪いが、時間がないので足に使わせてもらう。
宮前に怒られるときは、一緒に怒られよう。

それにアイツには出来るだけ被害が及ばないように配慮するつもりだ。





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