エージェント



「サクラさんの彼女って噂あるんだけど!」
「はぁ!?意味わかんない!」
「あんなのが彼女とかあり得ないから!」
「どこも可愛くないじゃん!」
「だよね、あいつ調子に乗ってるんでしょ」
「ちょっとクギさしといたほうがよくない?」



………煩い。



女子の狂気的な嫉妬には流石にたまらなくイラつく。


誰があんな奴の彼女だ。
迷惑極まりない。



たしかに本城朔羅は端正な顔立ちで、ジッとしていればアイドルやモデルと間違われてもおかしくない。

彼女達が彼を好きになる気持ちは、少なからず理解できる。

セーヤからの情報によると、校内外関わらず、ファンクラブもあるとかで、その人気はこの学校に収まっていない。



東の街で、女子に手を出すことは、流石に一番できないことなので、頭を抱える。


< 44 / 297 >

この作品をシェア

pagetop