エージェント
次の日、学校へいくと、興味と嫉妬の目を向けられていた。
流石に転校二日目で、ここまで目立つのは失敗だ。
できれば大人しくしておきたかったが、この状況じゃ、もう無理だろう。
良くも悪くも、本城朔羅は有名人だった。
「アイツがサクラさんが探してた奴なのか」
「どっかの姫とか?」
「誰だよ、あんな奴見たことねぇぞ」
「それか、ああ見えてかなり強いとかじゃね?」
「4topとヤリあったのかな」
男子からの視線は好奇心に満ち溢れたもので、やはり彼らも不良だからか、わたしがどこかの族の人間なのかと気になる内容が多かった。
所属しているといえば、そうなんだろうけど、そんなガキの遊びじゃないところにいるんだよと、心の中で突っ込んでおいた。
まだ男子はいい。
問題は女子だ。