エージェント
ただ、何も言わないことが、余計彼女達を怒られせたみたいでもあった。
「彼女って噂あるんだけど、本当じゃないでしょうね?」
「…………」
「なんとか言いなさいよっ!」
ビンタされるって瞬間的に感じ取ったけど、女子には手を上げれないし仕方ないと諦めた。
ーーけど、癖はなかなか抜けないみたいで。
「っ、」
「あ、」
頬に触れるほんの手前で彼女の腕を掴んでいた。
やってしまった…。
「アンタっ…」
彼女だけでなく、周りを囲っていた女子達の目つきも変わる。
…グッバイ、わたしの青春ライフ。
たった2日しか、実際は1日も満たないくらいだけど、正直これから静かに生活できるとは思わない。
さて、どうしようか。