放課後sugary time

「……信じてよ、俺を」


去り際に小さく呟いた声も聞こえないふりで交わす。

掠れた声色と喉が詰まったような途切れた語尾。


切なげなそぶりに振り返りたい衝動を必死に抑えた。


彼はわたしに好かれたいワケじゃない。
彼は体も心も支配出来る相手が欲しいだけ。


そうひたすら自分に言い聞かせ、わたしは踵の痛みも忘れてアパートに駆け込んでいった。


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