リンゴ飴より甘い恋
これが、林瑚との

本当の……

出会いだったんだ……。


林瑚…5才
俺…15歳の夏だった。


「ちょっと待ってて、

お兄ちゃん、お兄ちゃん!」

そういうと走り去って
家の中へ消えていった林瑚ちゃん。



俺は…まさかこれから
自分が…こんなに
年下の子に恋をする

なんて、思ってもいなかっただろう。

あの時は、

ただ純粋に思ったんだ。

あぁ、可愛いな…って。

恋愛の感情が
湧きはじめたのは、
いつだったんだろう。
林瑚が……
可愛い妹みたいで好きだった。

恋人として…
林瑚を思いはじめたのは
いつなのだろう。

俺は…きっと、
二度目の出会いで君を
“友人の妹”から
“一人の女”として
見るようになったのかもしれない。

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