リンゴ飴より甘い恋
それから時間は
まるで早送りするかのように過ぎて行った。



「……よし、
また課題やるか。
林瑚が来なかったから
丸付けだけしたけど
他はそのまんまにしてあるよ。」

「あの…ね、
先生……私も、先生のことが………好き。

大好きなんです…ッ。」

私は気づいたら、
涙を流していた…。

先生は、私の涙を指で
拭ってキスをした…。

甘く、とろけちゃいそうなキス。

いつまでも、
こんな時間が続くのを
心の底から願っていた。


トントン……

私達は急いで離れて私は席に座った。


ガラッ


「失礼します…。」

「梓君…!」

「…瀬戸、どうした?」

「俺も補習受けます。」

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