17
救世主



高校3年間を一緒に過ごした背番号71の涼くん。



私が新しい恋に踏み出したと知って、

きっとほっとしたよね。




その人に出会ったのは、涼くんへの想いを再確認した翌日だった。




地元の友達と飲みに行った帰り、涼くんと二人きりになった。


「やっぱ、落ち着くよな」


涼くんはそんなことを言ってくれた。

いつも彼女がいた涼くんだけど、その時は別れた後だった。


「来週車買うねんけど、一緒にいかへん?」


涼くんに誘われた。


「行きたい!!」


そう答えたその夜、日記に書いたこと。



“もう一度やり直したい。もう傷つけない。涼くんが好き”




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