*―2階上の不良彼氏―*
「こーはるっ!」
学校に着いて廊下を歩いていたら後ろからあたしを呼ぶ声がした。
「あ、奈々。おはよっ」
振り向くと奈々がニコッと笑っておはよと言った。
んもー奈々可愛いっ。
奈々の笑顔は世界一ってぐらい可愛い。奈々とは中学から一緒。今はクラス違うけど私達の仲は変わらない。何でも言い合える親友。
「ねぇ今日放課後、買い物付き合ってくれない?」
私の前で可愛い笑顔でお願いする奈々。
こんな顔されたら断れないよ。
「いいよー。その代わり…」
だけどただで付き合ってなんかやらないもんねー。
「その代わり…?」
「アイスおごりねっ!」
そう言って私は走って教室に入った。
後ろでは奈々が、えぇー!って言っていたけど、もちろんシカト。
そのぐらいしてもらわないとねっ。