私と先生の365




高木先生:「―…今野。」


真梨奈:「…はい!」


真梨奈、緊張してる…―。



真梨奈:「うッ!!」


思わず涙する真梨奈にガタッと立ち上がって心配する私。



そんな私に真梨奈が気付いて、笑顔のブイサイン。


…ビックリした…、良かった…。

ドキドキと音を立てる心臓。



高木先生:「―…佐伯。」


ガタッ!ガタンっとかなり緊張した様子で孝則君が返事をする。


孝則君:「は、はい!!」


真梨奈:「結局あんたも余裕って言っておきながら、緊張してんじゃん!」


孝則君:「う!うるさいッ!」



高木先生からテストをバシッと取ると、目を丸くして驚いた顔をして胸に手を当て息をおもいっきり吐き出した。



孝則君:「あ、あっぶねぇ!ギリギリッ!!」




もぉ、早く自分のが知りたい!



でも1番心配なのは南と林田君。



…大丈夫かな?





ああ、心臓が痛い…。



1秒ってこんなに長かった?



まるで教室内がスローモーションのように映る。




早く、早く、早く!!!




そう思えば思うほど、時計の針が意地悪くゆっくりとカチ、カチっと進む。




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