平凡な彼の非凡な彼女
そして今俺は、いつも通り朝のHR前に友達と他愛もない談笑している。

相手は中学から付き合いである友人①坂巻静流(さかまきしずる)。


ちなみに静流と言ってもこいつは男。

しかも平凡な俺の友達としては珍しく、剣道部レギュラーでクラス委員も勤めちゃってる爽やか系イケメン。



「そういえば、佑樹昨日は特別変わったこととかなかったか?」

友人からの突然の質問に内心驚き、無意識の内に肩がびくりと反応する。

「いや、特に何も。突然どうしたんだよ?」

不自然にならないよう冷静を装いながらもなんとか答える。

昨日のことはあまり他言しない方が良さそうだと俺の直感が告げるのだ。

「何か面白いことないかと思ってね。ないならイイんだ別に。」

意味深な笑顔で返す静流。


実際にはいつもどおりの爽やかな笑みなのだが。
そう見えてしまうのは、隠し事している俺にやましい気持ちがあるせいか。
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