平凡な彼の非凡な彼女
そして、そんな俺らの冗談に便乗する隼人。


「まさかのカップル成立?佑樹は静流ファンの女子達からシメられるな。いやぁ~静流が地味専だったとは知らなかった。」

俺を横目にニヤニヤと笑う。

俺も負けじとジト目で見据える。


こいつ友達を指して地味とはなんだ、地味とは!!

…本当のことだから言い返せないけど。



「それなら俺だって佑樹を好きな女子にボコボコにされるよ」

今度も爽やかな笑顔で、冗談にしても有り得ないことを言う静流。


「「ない、ない。」」


俺と隼人はハモりながら速攻否定。

しかし、本人でもないのにこいつまで速攻否定とは。

やっぱりちょっと友達を気遣え!!



そんな気持ちを込め目の前の人物を今度は睨む。

しかし、そんな俺の視線にも気付かずヘラヘラ笑っているお調子者。


「そんなことないと思うけどな?」


爽やか好青年は小首をかしげまだ有り得ないことを言っている。
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