平凡な彼の非凡な彼女
隼人も身を乗り出し興奮露に騒ぎたてる。


「静流、水臭いじゃん。そうならそうと言ってくれよ。俺たち友達だろぉ~」


全く隼人の言う通りだ。俺も同意してこくこくと何度か頷く。


彼女が出来たなら報告ぐらいしてくれれば良いものを。

お祝いとしてジュースくらい奢ってやったのに。

それに静流が津田の彼氏だとわかっていれば朝から付き纏っていた不安を抱くこともなかったのだ。

出来れば早めに言って欲しかった。

じゃあ昨日の津田の罰ゲームも『彼氏の友達に告る』とかか?

なんて趣味悪いんだ。



しかし当の本人は俺たちの様子にきょとんとしていた。


「それはどちらかと言うと俺の台詞だと思うんだが?」


「「はっ?」」


俺と隼人は声を揃えて疑問の声を口に出す。

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