愛しい人へ
気づいたら寝てしまっていた。
時間は午前2時だった。
ふと、光るケータイが目に入った。
「タケからだ・・・」
あたしは寂しさのあまり電話してしまった。
「あ・・・今、夜中だった」
電話を切ろうとしたとき、
『・・・・夏木!?』
「・・・・ごっごめん。こんな時間に・・」
『・・・あ。気にしないで!』
「タケ・・・あたしね・・」
『拓海から聞いた』
「・・・・もう会わせる顔ないよ」
『なにいってんだよ!お前、明日学校こいよ?』
「無理だよ・・・」
『逃げんなよ。』
「・・・・・・・」