ディア フレンド
「ギースト・・
ホントに冗談・・・」


言い終わる前にギーストの唇が
私の口を塞ぐ。
そして、無理矢理私の口を
抉じ開け、舌がゆっくり入って来る。


チュッ・・クチュッ・・・・
水音が私の脳内をゆっくり
溶かして行く。
このまま1つになれたらよかったのに・・




息が出来なくなって来る。
私は必死にギーストの肩を叩く。
酸素が足らず、意識が朦朧として来る。

ギーストの口が名残惜しそうに
私から離れて行く。

私は勢いよく酸素を吸い込む。
目には涙も溜まっていた。


「はぁはぁ・・はぁ・・・
ギー・・スト・・・
どう・・いう。つもり?」


「お嬢様・・私は・・・
お嬢様を愛しています。

許されないことと知っています・・

ですが、この想いは止められないのです・・・」


ダメ・・その言葉を聞いたら・・
私も愛してしまうから・・


「ギースト・・馬鹿。
私はあんたの気持ちに答えられないのよ!?

身体を1つにした時点で私は巫女では
いられなくなる!!

私も・・ギーストのことっ・・・」
< 166 / 182 >

この作品をシェア

pagetop