ディア フレンド
「べ、別に・・」

なんか、変な感じして来た・・・もうヤダ・・
それから死闘の末、みんな1回ずつ罰ゲームという公平な結果で終わった。
3人はここに泊まる気らしく。みんな荷物を持ってきていた。
ちゃっかりしてるよね・・
一応、アタシはメイド服に着替え、修行の準備をする。
さっきから有李栖の姿が見えない。
みんなはアタシが昨日作ったケーキを食べている。
ふと時計を見る。もう夜の8時になっていた。早いよねぇ・・・
有李栖が血相を変えて厨房から帰って来た。

「杏南・・来て下さい・・・」

アタシはみんなに気付かれないように大広間を出る。
有李栖の表情は凄く慌てている。しかも巫女の衣装になっている。

「妖怪【スポク】がここに来るのです。急いで戦う準備をするのです。」

早口でいう。動揺している様子で話している。必死に平常を装っているように見える。

「えっ?アタシまだ戦った事無いよ・・・修行だって・・」


「今はそんなこと言ってる暇はないのです。今、狗獣刃を取りに行って来るのです。」

有李栖は急いでアタシの部屋に行く。
アタシはみんなに紅茶を出す。勿論、即効性のある睡眠薬を入れて。
なるべく、悟られないように平静を装いながら。

「ちょっと寒いでしょ? これ飲んで?」

「気が利くね。美味しいね・・なんか、ねむ。・・」

バタンっ。バタンッ。
みんなすぐに寝てしまった。ゴメンね・・見られる訳に行かないの・・・
アタシはすぐに玄関に向かう。それと同時に有李栖が狗獣刃を持って走ってきた。
狗獣刃を受け取るとアタシは勢いよくドアを開ける。
すると、強い妖気がこちらに近付いて来るのが分かる。

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