ディア フレンド
杏南side

ふぁ~・・今日は土曜? 初めて自力で起きれた・・
あっ、部活じゃん。あたしはゆっくり起き上がる。

「んん~・・はぁ。」


クローゼットからジャージを取り出す。
なんかこれ着るの新鮮だな・・まぁいつもあんなんだからね。
あたしは靴下を履き、エナメルにタオルを入れる。
えっと、スパイクは借りるから・・
ふと鏡を見る。おっとと、ウィッグ。
あたしはポニーテールを作る。この色でもギリだよねぇ・・

細かいことは気にしないっと☆
あたしはエナメルを持って大広間に行く。

タタタタタッ。
今日は1番乗りかな? 朝ご飯はあたしだよね。
厨房に行く。今日は・・またまたフレンチトースト。
これはあたしのお気に入り。
ちゃちゃっと出来るから良いんだよねぇ♪


みんなの分をちゃちゃっと作る。大広間に持って行くと
渉が座って欠伸をしていた。

「ふぁー・・杏南、今日は部活か。」


「まぁね。ジャージも新鮮だよね?」

「確かにお前のメイドと制服しか見てねえもんな。」


「渉も部活?一緒に行こうよ。」

「陸部は9時から? じゃあ大丈夫だな。同じ時間だからな。」


皿を目の前に置き、あたしたちは朝ご飯を食べる。
有李栖が起きて来ないなんて珍しいな・・どうしたのかな。

「今日は有李栖いないよね? どうしたのかな・・」


「昨日なんか様子おかしかったもんな・・アイツいろいろ
あるからな・・・巫女の役目もラストだから・・」


「そっか・・」

巫女の契約が終わったら・・もちろん。
天に召される。つまり死ぬのだ。500年も気が遠くなる。
でもいざとなると、やっぱり・・・
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