花恋
許嫁

映画を、見終わり結衣と別れ、

一人で道を、歩いた。

あたりは、もう暗かった。


でも、真由が言ったことは本当

なのか?

許嫁。どう、結衣からその関係

を離せばいいのか。

そう、考えているうちに町の

小さなジュエリーショップを見つけた。


「いらっしゃいませ」

ウィィーンと、静かにドアが開いた。

そこは、綺麗にジュエリーが整頓されている、

所だった。

「プレゼントですか?」

お店の、定員が聞いてきた。

「あ、はい」

「では、ご覧になってください」


結衣の、好きそうなものばかり

並んでいた。

チラチラと、見ていくと一つだけ

綺麗に、ピンクのパーツが整っている

指輪があった。


「すいません、これ」

満足げに僕は、その店を後にした。

プルルル―.....

タイミングよく、結衣から着信

が入った。

「もしもし」

『あっ、もしもし?』

息切れしたように、話す結衣。

「どうしたの?」

< 28 / 29 >

この作品をシェア

pagetop