花恋
入学

今日は、この田舎町の高校に

挨拶へ行く日だった。

「さぁ、今日は大切な挨拶の日よ」

陽気に母が言った。


高校へ行く道は、僕がいつも

行っていった道と大して距離は

変わらなかった。

僕が行く高校は、

「「豊田高校」」

なかなか学力のレベルは、

高かった。

正直、僕は頭が良いと言われれば

頭が良かった。


「じゃぁ、行ってきます」

「はぃ、行ってらっしゃい」

高校には30分ぐらいで、

付きそうだった。

僕は、せかせかと歩いていると

魚屋の女の子が歩いていた。


「あ、おはよぅ」

「おはよう」

「ここから、どこの高校

行くの?」

「僕は、豊田だよ」

「私もっ!ねぇ、一緒に行こう?」


それから、僕と彼女は

意気投合した。


「転入生の、成田利久くんだ。」

「よろしくお願いします」

担任から挨拶され、

お決まりの挨拶をした。

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