はつ恋
「明日、大学行けるのかしらねぇ」
ジュディはやれやれといった様子で笑った。
「ターミーは随分マサヤのこと気に入ったみたいね。ビーチにいる時も落ち着かずにそわそわしてたわ。早くに両親を亡くしたから、あなたのこと父親のように思っているのかしら。パムなんかに嫉妬したりして。・・・子供なのよ。見て、この笑顔」
ターミーのあどけない寝顔を僕らは見つめた。
感のいいジュディも、僕らの恋に気づいてはいないようだった。
(それにしても父親はないよなぁ)