満月の日
どこまでも広がる金の砂。




歪む空間。




ジリジリと照らされる太陽…。




砂漠は旅人達にとって一番死に近い境界線である。




ガンマ達は今まさに、そこを歩いていた。




「暑い…。」




ガンマが額の汗を拭きながら言う。




「汗で服がベトベト…。」




ティラも手で扇ぎながら言う。




「あじー…。」




「ほら。しっかりしてよ、リン。」




中でもリンの疲労は激しく、今にも倒れそうな足取りでフラフラしていて、ピードが支えていた。
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