満月の日
「今日も良い闇染まりですね。」




黒髪で長髪の青年、アントスが柔和な笑みを浮かべる。




その場にいた四人は頷いた。




「そうですね、ダーク・マター様。」




左頬に古傷がある男、ブライトが言う。




「ブライト…。この姿の時はアントスと呼べと、何度言えば分かるんですか?」




「例えどんな姿であろうと、ダーク・マター様はダーク・マター様です。」




「堅苦しいねぇ…。」




「そこが…ブライト…らしい…。」




ブライトの言葉に、キンは肩をすくめ、紫髪で黒のローブを着た少女、ミィルがポツンと言った。




「それより、例の子供がいる、旅人達はどうですか?少し変わりましたか?」




アントスの一言に三人の目つきが鋭くなった。
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