満月の日
「はい。最近、強力な使い手を仲間にしたようです。」




「なるほど…。どの属性使いですか?」




「水です。しかも、一癖も二癖もあるようです。」




「そうですか…。まぁ、私はそんな方より子供の方が興味ありますけどね。」




アクアの報告に、アントスはクスクス笑っている。




その様子を不思議そうにミィルが見た。




「アントス様…。どこか…楽しそう…。」




「えぇ。楽しいですよ。こんなに楽しいのは久々ですからね。あの子供には、まだ何かありそうですからね。それに…。いや、言うのはやめておきましょう。では、引き続き、例の旅人達の監視をお願いしますね。」




アントスはそこまで言うと、闇の中に消え去った。
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