月夜の散歩

「陽菜そろそろ行く?」


「あっ待ってあたしお手洗い行ってくる」


「えっ陽菜?」


急いでお手洗いに向かい用をすましみんなのもとへ向かった


おバカなあたしは危機感ゼロ…


それはあっという間だった


後ろから誰かに口を押さえられ身体も動かない


段々と薄れていく意識の中で聞こえた声


「やっと見つけた………」


あなたは誰?



───…
──…
─…


「なぁちょっと遅くねーか陽菜ちゃん…」


「そうですねあたし見て来ます」


「わりーな」


何だか嫌な予感がする…皆そう思っていた
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