月夜の散歩
「困る…か…彼氏居んのか?それか好きな奴か」


困る…冬夜は軽くショックを受けていた


「そんなの居ない…」


帰る方へ軽く引っ張ってあたしは言った


「なら困る事ねぇだろ…俺が勝手に一目惚れだって言ってるだけだ気にすんな」


「…気にすんなって言われても気になるし」


どうしたらいいんだろう?


「なら試しに俺と付き合え」


「付き合う?あたしがあなたと?」


「ああ…あと名前で呼べ」


強引な男


「…言ってもいい?」


「何だ」


歩みを止め立ち止まり月を見上げて言った


「あたし…解らないの愛し方も…愛され方も…好きって気持ちも」


何故だか冬夜には聞いて貰いたかった
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