月夜の散歩

動揺を悟られないようあたしは口を開いた



「千歳くんが元気そうで良かったわ」



「ふっ…元気そう…か…陽菜ずっと探してたんだ…ずっと…戻っておいでよ…俺のとこ…」



切なく掠れた千歳の声はあたしの心を揺さぶる



──ダメっ!!



心に踏み込ませないようずっと冬夜の温もりを思い出していた



会いたいよ冬夜…早くあたしを抱き締めて!!



心に踏み込まれてしまう前に…
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