月夜の散歩

さっきまでのピリピリとした空気が嘘のように穏やかになる



うぉー…っという雄叫びと共に皆が拳を挙げる



─姫の奪還



「無駄な血は流したくねぇ…お前に見せたくないしな」



冬夜達は手は出さずじっと待っていた



snakeの総長とあたしが出て来るのを…



「無事でなにより」



秦が穏やかな笑みを浮かべあたしに言う



「陽菜を泣かせたら次は遠慮しないからっ!!」



千歳が冬夜に向かって叫ぶ
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