月夜の散歩
彼女は女子高生である


昼間は普通に学校に通っている


ちゃんと親友もいたりする


只両親は何時も不在


幼い頃から仕事で家を空けてばかりの両親には殆ど会うことは無い


どうせならと高校に入ると独り暮らしを始めた


女子高生には有り余る程のお金が彼女名義の口座には毎月振り込まれていた


お金に不自由しない


都会の一等地に建つマンションの最上階に住み誰の遠慮も要らない毎日


誰もが羨むスタイル


透き通る様に白い肌


艶のある長い黒髪


大きな瞳…見つめられれば男も女も虜になるほど


彼女に足りない物…


"愛情が足りない"


心は求めていた愛を
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