月夜の散歩
陽菜にも祖父母はいるが厳しく躾られていた為苦手である


父方も母方もどちらも同じだった


陽菜の求める愛情とはかけ離れていた


何時しか心の奥に鍵を掛けて家族に愛情を求めるのを止めた


愛情を貰えない存在価値なんて何処にもない


家の為に厳しく躾られただけであたしの為じゃない


そう思うと悲しかったが心を閉ざし開き直った


友達との会話も上辺だけで深い話しは心が侵入を拒んだ


そんな陽菜に気づいたのが涼子だった
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