月夜の散歩
「機嫌直してくれる?」


冬夜の顔を覗きこむ


「はぁーっわかったよ…でもスカートは直せよ!」


そう言ってあたしの太股を撫でる


「やっ…ちょっと…スケベ!」


パシッと冬夜の手を叩いた


「いてっ…男は皆スケベなんだよっ…ちょっとぐらい触らせろ!」


スルリと冬夜の腕から逃れて立ち上がる


「バカ冬夜!」


あたしは"あっかんべ"をして部屋から出た

バタンと閉めたドアにもたれて溜め息を吐いた
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