月夜の散歩
少し歩くと公園の中の広場に出た


昼間なら子供達で賑わっているであろう公園も今は誰も居ない


月の光に照らされて小さな噴水がキラキラ輝いていた


「んー来て良かった♪こんな所があったんだー…静かでいいや」


……バキッ


……ドスッ


何?誰もいないと思ってたのに


導かれるように足は音のする方へ進んでいた


……グハッ…ううっ


「クソッ…覚えてろよ!!」


えっ人の声?


バタバタと遠ざかる数人の足音


「はっ、お決まりの文句言ってんじゃねぇよ!」


「雑魚が喧嘩売ってんじゃねぇつうのー」


「マジ弱いなあいつら♪」


ケラケラと笑いながら話す声が聞こえた
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