月夜の散歩
「そろそろ窓閉めろ」


輝いていた光達はスモークの向こう側に消えてしまった


残念そうにするあたしの頭を撫で


「また走ればいい」


冬夜は優しく微笑みそう言う


光の集団は一斉にあちらこちらに散らばりはじめる


皆は大丈夫なのかな?心配そうな顔をするあたしに言う


「大丈夫だ誰もへまなんてしねーよ今夜は特別だからな!」


口の端をくっとあげるとあたしの腰に手を回しぐっと力を入れた
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