月夜の散歩
「行けっ!」


冬夜の合図にマッキーが車のスピードをぐんとあげる


道をあけたバイクの間を一直線に進んで行く


後ろを見ると車が通った後を埋めるようにバイクが並んでいた


あたし達の為なんだと思うと申し訳ない気持ちになる


これは悪い事なんだ…わかっていても皆の無事を祈らずにはいられなかった



────…
───…
──…


あたし達は何台かのバイクと共に溜まり場にたどり着いた


その後も続々と帰ってくるバイクに車


涼子達の車を見つけ慌てて駆け寄る


車から降りて来た涼子はあたしに気づくと両手を広げた


「陽菜!」


涼子の胸に飛び込んだあたし
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