僕が僕でなくなる前に。
僕に残された時間は後どれだけだろうか。

君は今、どうしているのだろうか。それだけを考える。

真実を告げた君は次の日にはいなくなっていたね。

それは僕に対する罪悪感から?

それとも僕はもう用済みだから?

今はどっちでも良い、か。答えてくれる君はもういないから。

でも、たった一言聞いて欲しい言葉があった。

その言葉に返事なんかいらない。ただとにかく伝えたかったんだ。


「僕は君を助けた事を今も、そしてこの先も一生後悔しないよ」


って。
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