ロシアンルーレットⅡ【コミカルアクション】
「あいつ… 今でもお前のこと好きだって。」


 やっぱり伝えておこう。


 日置が驚いた顔をして俺を見上げた。


 そんな日置の顔を両手で挟むようにして支え、


「これは、あいつから。俺からじゃねぇぞ。」


 ゆっくり顔を近づけると、日置が逃れようとして暴れ出す。


「あんた、何してんのよ! 放してよ! 放せバカ!」


 日置きはじたばたと手足を必死に動かしながら、わめき散らす。


 さっきの俺と一緒だ、お前の気持ち、よ~くわかるぜ。


「あいつに頼まれたんだよ、仕方ねぇだろ。俺をあいつだと思え。」


「イヤッ! やだぁぁぁぁ!」


「悪いな、日置。恨むなら、あいつを恨め。」


 ギャアギャアわめき続ける日置の口を、素早く俺ので塞いだ。


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