ロシアンルーレットⅡ【コミカルアクション】
「どうも。大変参考になりました。」


 真心こめて礼を言い、俺が席を立つと、早乙女が俺の腕を乱暴に掴んで引き寄せ、


「てめぇ、ナメやがって。今度俺の前に現れたら、その尻の穴に俺のマグナムぶち込んでやる!」


 耳元で俺にだけ聞こえるような小声で、全身が凍てつくほど恐ろしく、そしてお下劣な言葉を囁いた。


「マグナム? ああ、弾の方ね!?」


 そう吐き捨て、俺は逃げるように店を後にした。


 あいつ、ほんとにそっち系の人だったのか。


 俺、冗談のつもりだったんですけど…






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